8月2012

どうやって、みんなは喰っていくんだろう~世界食糧事情

生活

 食料とエネルギーの枯渇が心配な地球。経済協力開発機構(OECD)と国連食料農業機関(FAO)は、2017年までの農業アウトルックを共同で公表している。バイオ燃料向けの需要増加を背景に農産物価格は高水準を今後も維持すると予想されている。高め安定は、農産物輸入大国の日本でも、しぶしぶでも十分承知できる内容である。

トウモロコシやサトウキビからつくるバイオエタノールは、地球環境にやさしい「緑の燃料」として、現在でも生産が急増しているが、今後の生産供給はトウモロコシの高騰で、今後の見込みは不透明である。

問題は、OECDの担当者の発言は、需要と供給からくる価格の高騰が予想されている点を認めていること。要旨によれば、「バイオエタノールや食料需要の増加で、農産物の価格は2016年までに20%~50%増加する」と述べている。

が、予想はトウモロコシなどの需要増で悪い方向にはずれそうな気配である。

公表済みのアウトルックによれば、2007年から2017年の10年間の平均が農産物価格予想(トン当たり平均)をコメが326.0ドル(1996年から2006年までの過去10年平均は、238.2ドル)。小麦が、183.2ドル(同152.0ドル)としている。暑いさなかにも、誠に首筋が寒くなる思いである。

先進国の中で、突出して食料輸入が多い日本。安全保障上の問題に加え、地球環境の悪化による農産物生産のリスクを考えると危機的な状況におかれている。農業問題は、本来、命の問題であったはずなのに、にわかにあわてふためいている。他方、大都市の近郊農業など経済作物を上手に生産すれば、生活の向上や社会貢献が期待できそうな地域であっても、残念ながら後継者難から、営農を断念して宅地化するところもある。農家と消費者の両方に損失である。

日本の空の玄関成田からさほど遠くないところで田畑が荒れているとも聞く。大都市圏にあって、その場所にあった作物の生産を目指すことは、地産地消につながり、食育にもつながる話でもあるはずである。TPPなどを見るまでもなく、基本的な国家戦力に不安が増す思いである。



農業は大変だが、自然と格闘しながら暮らすことは、創造的な感じがするし、第一健康的である。なんとか、若い人たちのUターンやJターン、いやIターンでもよいので就業が図れないものかと思う。いや、考え方によっては、自分や家族の安心で安全な食生活を図りながら、遠距離通勤に励むのもよいかもしれない。朝は、早起きをして雄鶏を起こす。田畑仕事や草木の手入れをしてから通勤にかかる。多少、眠たいかも知れないが、ストレス過多で苦しむことはなさそうである。それでいて、近くに温泉があれば言うことがない。いまだ高い生産性の革命を起こせていないニューフロンテイアが日本にはある。

(鹿)