9月2012

平均寿命の話です。今度は、WHO。

生活

  世界保健機関(WHO)の先ごろの発表によると、長年世界で一番の長寿国を日本が保てずに香港に譲った。それでも平均寿命が、世界最長クラスということに違いない。「平均寿命とは、0歳児における平均余命のことである。」今の0歳児は、理屈の上では八十余年の平均余命をもっていることになる。

戦後間もない頃は、男性は平均余命が50歳くらいであった。織田信長ではないが、まさに人生50年というにふさわしい状況であった。わずかに60年ほど前の話である。60年間で32年の平均余命の伸びは脅威的だといえるのではないだろうか?。

おなじモンゴロイド(黄色人種)の国、モンゴル。小職は、食糧増産支援や鉱工業調査で国の仕事を行ったことがある。97年当時、小職担当の運転手さんが御母堂を亡くされ、お悔やみに伺うと60歳と知り、若いなあと思わず口をついて出た。実は、その地域では長寿でめでたいとのことだった。地域によっては、40歳台の平均寿命しかないところもある。過酷な気象、食糧事情、保健衛生体制と様々な問題を抱えている。大相撲の横綱は、モンゴルの都会出身だが、遊牧民的なマインドを忘れない。命を散らすが如くにぶつかる姿は、実は、命を惜しんで一瞬一瞬を懸命に生きているかのようにも見える。

 

さて、諸外国との比較だが、男性の平均寿命はスイスとほぼ同じ80歳を干割り込む程度。女性は、モナコとほぼ同じで80歳代半ば歳である。男女平均は、ほぼ80歳を少し超える程度になる。気になるのは、男女の平均寿命の差である。戦後間もなくは、3歳くらいだったが、今は6歳くらいである。格差はどんどんついてきている。

男女の平均寿命の差は、「生活能力の差」といわれている。

 

気になる平均寿命の一番短い国だが、スワジランドで35歳。シエラレオネは、5歳児未満で亡くなる率が、1000人あたり283人とWHOは伝えている。このような現実を前にすると感想をまとめることが出来ないほどに衝撃的である。宗教観からではない、現実に与えられた時間として命は大事にしたい。そして、それだからこそ、無事に人生をまっとうできない可能性の高い子供たちを一人でも救いたい。アフリカから、AIDS渦で両親が死に絶えた数百人の子供たちに、給食が与えられている写真が、世界食料計画の広報写真などで伝えられていた。そして、やがてその子供たちも発症し死ぬとある。子供たちは、等しく、私たちの未来のはずだ。一人でも救いたい。