11月2012

あしなが育英基金

生活

 先の10月は、「あしなが育英基金」の街頭募金活動が高校生らの呼びかけで行われていたが、ここのところ募金額が目標に達せずにピンチに陥っている。

日中問題や国際経済などとは、直接に関係のない問題かも知れないが、敢えて取り上げてみたい。

話を募金額が集まらない話に戻したい。原因のひとつは、厳しい経済状況だろう。だとすれば、社会的な弱者にこそ思いを寄せたい。ふたつめは、インフルエンザの猛威で募金活動が自粛され、支援の雰囲気が醸成されないからではなかろうか。

 

駅の改札で高校生らの真剣な呼びかけに応えて、持ち合わせていた千円札を

募金箱に入れた。その時、募金箱を持つ高校生にお礼を言われると同時に、振込み用紙を渡された。その高校生は、未来に夢をもって努力している仲間が、病気や自殺で父親を失うなどして進学の夢を絶たれそうだと涙目で訴えていた。

あしなが育英基金のは、”過去に紛らわしい募金活動で人の善意を集め、私的に使う目的にアルバイトまで動員するという悪行の輩が駅や街頭に立つため、ワリを食い、目的の浄財を集められないという不条理にあっていた”。実に許しがたいが、人の善意を喰い散らかす輩を排除せねばなるまい。

 

民主政権に変わり3年。マニフェストに民主党は高等学校授業料の全額公費負担を掲げ、たとえ赤字国債を発行使用とも実現させると掲げた。しかし、このことは募金を呼びかける高校生らにとって禍ともなった。なぜ、このことが禍なのかというと、街頭で高校生らが呼びかけると親切そうな人々らが、「民主党が、授業料の全額公費負担を実現するから、安心して勉強できるようになる」「募金を集めなくてもよくなる」と異口同音に高校生らに言って聞かせる。

 

「募金を集めなくてもよくなる」と口にする方々は、善意の方々だろうと信じたいが、授業料の負担なしだけで高等学校を卒業できると思っていらっしゃるのであろうか?授業料以外に実は大きな負担が生じることに思いが行かない知れないが、実に残念だ。制服(制服がなくても、清潔に身を保つのに服は数着、季節によってそろえねばなるまい)や体操着、教科書代は別にしても副教材費、徒歩通学や自転車通学ができなけば交通費、そして弁当代など授業料以外に金は要る。

民主党の幹部や首相以下の閣僚は、東京大学・京都大学など一流大学の出身者が多数を占めているが授業料だけで大学を卒業できたのだろうか。閣僚の中には、苦学をした人も見受けられるのだが、自らのためのマニフェスト第一であって、真に弱いものに光を当てようという気持ちに欠けるのではないのかと批判もしておきたい。優秀な頭脳は、自らの属する集団のためではなく、社会的な弱者を思いやれるように使っていただきたい。政治家としての金字塔は、政治資金の集金能力でも器量でもあるまい。たとえ財を築くことなくとも、善政で人の心に幸せを灯す人の名こそ永久不滅の金字塔というにふさわしい。