12月2012

小切手と一緒に受け取る言葉

生活

 キリスト教が、国境となっているような国や欧米の諸国では、長いクリスマス休暇に入っていることだろうか。長く休めない場合でも、クリスマス・イブの夕方前くらいからボスに呼ばれてボーナスの小切手を受け取るというような文化が以前からあった。銀行振り込み全盛の時代になっても、クリスマス休暇前に小切手を渡し、ボスが謝意を言葉に尽くして伝えるのだ。

 

ただ、欧州では失業率が25%にも上る国もあり、特に若年層の失業率は眼を覆わんばかりという現実もある。無事、小切手を受け取れないものも多い。

長く、世界経済を牽引して、世界に冠たる経済大国の自負を持つ中国は、株式指数が2007年の最高点の6000ポイントから下落の一方で、ようやく

2000ポイントまで戻してきた。ひといきついている関係者も多いだろうが、

最高時点の3分の1でしかない。受け入れてきたクリスマス文化に変化も見ら

れるやしれない。米国も日本もどうにか経済は、株価指数に限っては持ち直す気配が出てきた。他方、欧州はギリシャ危機以来、少しも油断が出来そうにない。新興国も内需を喚起できる国々は良いが、経済運営に厳しさが増してきているようだ。

 

話を戻そう。

せっかく、ボスからボーナスの小切手を受け取るのだが、もらえる金額は人それぞれ。査定に基づいて、信賞必罰によって配られるのだ。そして、ボスにかけてもらえることばも人それぞれに違う。

 

成績優秀にして好青年の社員は、「よくやってくれた、ありがとう。クリスマスは、どう過ごすのかい?家族は、みな元気でいるのかい?」などと会話が弾み、最後は、「年が明けたら、元気でまた逢おう。メリークリスマス!」などと。

だが、厳しい経営環境下、リストラされる社員だっているはずである。

「・・・実は、つらい話をしなければならない。会社に余裕があればよいのだ

が、君を雇うことがこれ以上できないんだ。すまない、感謝している。あり

がとう」とか肩に手を置いて話をされる人もいることだろう。

 

等しく、みな幸せなクリスマスを遅れればよいのだが、経済社会はゼロサム

社会である。全体が大きくなることもあるが、伸びるものがいる反面、その分割を食うものもいる。その理由が、能力資質、勤勉怠惰によるのであればわかりやすいのだが・・・。努力が、報われないように思えても、長い眼で見れば、身につけたものは生涯の糧になることもある。厳しい境遇の人の復活を祈ろう。