4月2013

米韓FTAによる恩恵、日系メーカーに追い風

生活

  4月に入り、日本銀行黒田東彦総裁は、初めての政策金利決定で国内外の

市場の予想外な金融緩和政策をとった。このため、対ドル円相場は2円以上

も下がり、しばらくは円安基調が続くと思われる。

となると世界の市場で凌ぎを削る韓国との通貨戦争もしばらくは、有利に

展開するだろうという予測の下、経済も動いてゆくことだろう。

 

米国と韓国のFTAの締結により、米国産日系自動車メーカーの韓国輸出は

強い追い風を受けている。ここのところ韓国は、自動車やスマートフォンな

どに代表される工業製品について、デザイン開発において海外メーカーとの

提携や開発投資に力を入れてきた。国際金融市場で、大幅なウォン安是正、

反転高騰があり、輸出に大きく依存する自動車メーカーや家電メーカーの勢

いが無くなっているとはいえ、強烈なナショナリズムもあって、先進国や新

興国にあっても韓国国産車のい市場占有率は圧倒的な強さがある。

 

韓国ウォンの対主要通貨に対する上昇傾向が進む中、割安感の出てきた輸

入車のシェアがようやく10%を越えたという。

日中韓三カ国FTA交渉においても自動車関税の扱いは、もっとも注目され

るところであるが、日系メーカーの対韓国市場開発について、米韓FTA締結

により米国産完成車が自動車ショーなどで攻勢を一段と強めている、

 

米国産とはいえ、日本から輸出される自動車と品質や概観に違いはない。

少しでも、本格的なFTA締結前に市場占有率を高めたい日系メーカーの鼻息

は荒くなる一方だろう。

韓国は、EUと2011年に、米国とは2012年にFTAを締結している。

農産品の取り扱いで、農業従事者との間でひと悶着あったようだが、輸出依

存高い韓国政府は、さらに輸出強化のために国内事情に多少眼をつぶっても

FTA締結を進めた。

デザインばかりか機能面でも充実する韓国ITメーカーや自動車メーカーが、

主導的な役割を展開し、関税も大きくのしかかる日本製品は、もはや韓国製

のライバルではないという雰囲気が欧米の市場ではただよっている。いや、

アジアやアフリカも含めて、日本国産製品や日系メーカーの製品は韓国製品

に、簡単には太刀打ちできそうにないところまで追い詰められた状態だった。

米韓FTAの恩恵による前哨戦で勝ち抜いて、日中韓FTA締結によって円

高是正効果も追い風に、本格的に反転攻勢ができるだろうか。