4月2013

円高是正、金融緩和はアジアの利益

生活

 アベノミクスの効果に気をよくしてか、特にインドネシアなどの東南アジアの国が、名指しで円高是正による利益恩恵を得るだろうという予測を立てられている、事実、TPP交渉などのこともあり、自由貿易拡大に舵をきる以上、投資もより効果のあるところを見込んで行う必要があり、獲得した外貨を国交も良好な東南アジアの国に投資したいと目論んでいるようだ。

 

さて、長期的に見ればFTA圏を広げようとしている隣国の経済発展は自国にも大きな利益をもたらすはずである。しかるになぜ、韓国は行過ぎた円安だとして、名指しで金融緩和政策を非難するのであろうか?。

やはり、長期的な観点から利益や恩恵を得られるということについて、余裕

をもって考えられない状況にあるということであろう。

 

つまりは、韓国の経済体質が外国資本に依存度が高すぎということである。

2007年のサブプライムショック、2008年のリーマンショックにより、韓国に投資していた外国資本はいっせいに韓国売りを行った。結果、韓国ウオンは暴落、結果として日本と競合する分野での競争を優位にして、以後、外貨を獲得してきた。その間、日本は超円高に耐えてきた。

内需は伸びない韓国は、100%近くまで対GDP輸出依存度を高めた。

この結果、東アジアにおいては、外国人投資家は日本売り韓国買いが鮮明となった。

 

韓国は、すくなくとも過去5年間は韓国買い、韓国ウオン安の恩恵を十分に

受けていたということがいえよう。しかしながら、韓国経済が好調であったこの間、輸出依存度の高い経済、内需拡大は図られず、また韓国ウオンの相対的な価値を高めることへの政策を選択されることは無かったようだ。

韓国同様に天然資源に恵まれない日本は、自由貿易の恩恵を受けて国勢を拡大してきた。そして、国民生活の向上も図ってきた。日本が超円高を是正し、デフレ-ションを克服し、財政が健全化に向かえば、FTA締結によって韓国も

より利益や恩恵を受けられるのは道理である。同様に中国、ロシア、モンゴル、そして国交が正常化すれば北朝鮮さえも。さらには、東南アジアからアジア全体に、そして世界に経済効果は波及してゆくと思われる。

しかし、だが。短期対外債務を減らしてきたといっても10%以上ある韓国が、ウォン暴落や外資の引き上げなどに見回れずに潮目の変わりを読んで、困難を克服してゆけるかである。韓国市民にといっては、北の脅威より、通貨危機や経済後退のほうが、はるかに大きな恐怖のようだ。