6月2013

中国、英国と通貨スワップ協定締結

生活

 先の6月23日、中国の中央銀行である中国人民銀行が、英国中央銀行であるイングランド銀行との間で人民元とポンドの通貨交換(スワップ)協定を6月22日に締結したと発表した。

 

中国にとっては、EUは米国同様に最重要の貿易相手であり、国際通貨ポンドを有する英国(名目GDP世界6位)とのスワップ協定は、人民元の国際化に向けても大きな前進になりそうである。また、仏国(名目GDP世界5位)もスワップ協定締結を検討しており、さらに人民元の国際的な影響力が高まる

ことだろう。

 

さて、中国の名目GDPは、2012年の統計で8兆2千270億ドル規模とされており、これに対し英国は2兆4千400億ドル規模である。

スワップ協定では、中国が2千億人民元(約3兆日本円)、英国が2千億ポンド(約3兆日本円)を限度額設定を行い、期限3年で締結し双方合意によって更新を行うこともできるという内容。

 

ところで、ロンドンの金融市場は世界でも最重要市場のひとつである。

かつて、経済、金融の分野で世界を席捲、植民地を世界中にもっていたころは、

女王陛下の英国は日が沈まないと形容されていた。

現在でも、ロンドンの金融市場や保険市場の信用や蓄積された運営ノウハウは抜群で圧倒的な存在感がある。

 

英国は、世界的に影響力を大きくしている人民元を取り込んで、さらに英国金融市場の活性化を行う目論見だろうが、極めて上手く目標を達成することだろう。

 

中国人民銀行首脳の見通しとして、中国は国際化を今後も推進してゆくようで、2040年ごろには人民元が米国ドルにとって代わり、世界で最重要の基軸通貨になり得ると見解を示している。

確かに、国際的な通貨の流通量や決済実績が高まることによって、国際通貨としての地位も自然と高まることだろう。しかしながら、国際基軸通貨となるためには、支払うべき対価も大きい。

人民元及び中国政府の金融政策が、真に資本兌換取引の自由化を果たせるかどうか?。また、国際的な自由貿易ルールを遵守できる体制に移行してゆくのかどうか?今後の変化を見守りたい。