7月2013

国際通貨の決済

生活

 歴史的に考えて、英国ポンド以前の国際基軸通貨があるかといえば、「金」~

GOLD であるという言い方が正しいといえるだろう。如何に、世界各国の人々が「金」~GOLDに価値を見出したのかについては、後日に説明を譲るが、普遍的に近い価値観を世界の人々が有してきたことは否めないだろう。

さて、18世紀に産業革命に成功した英国は、工業製品の輸出とその工業製品の輸入の増加にともない、自国通貨のポンドの影響力を強め、ついには英国と貿易を行う国々が、一国の通貨であるポンドによっての決済に頼ることが、もっとも合理的になったため、一国の通貨である英国通貨ポンドが、それまでの国際基軸通貨「金」~GOLDにとったというわけである。

 

もともとの国際基軸通貨が「金」~GOLDであったため、世界各国政府は「金」

~GOLDとの兌換を基に金本位制をとっていた。そのため、国際基軸通貨と「金」~GOLDとの密接な関係はもともとはあった。

1944年に米国プレトンウッズにて開催された国際金融に関する会議で、

国際金融秩序について話合われ、いわゆるプレトンウッズ協定が発効し、1946年国際通貨基金(IMF)が誕生し、この後、世界銀行とともに金融の安定化に向けて強い指導力を発揮することとなった。

米国は、第一次世界大戦後から経済規模を唯一の超大国として拡大し続け、第二次世界大戦後は、米国通貨ドルが国際基軸通貨の役割を担うこととなってきた。IMF協定によって、国際金融の安定化を最優先に国際基軸通貨ドルと各国通貨を一定の交換レートで行う固定相場制度が導入されている。

米国は、友好国に対して米国ドルと金交換に応じてきたが、1971年に交換を停止した。国際基軸通貨と「金」の兌換は、行われなくなったが、今日まで米国ドルに対する信頼は損なわれることがなかった。

さて、世界貿易の約50%の決済を行っているとされている米国ドルであり、

国際債発効の約60%が米国ドル建てといわれている。国際決済にこれだけ信任が厚いので、多国的決済を 担っている通貨であるといえる。

しかしながら、現実の多国的決済の実務の側面を見ると、ニューヨークの国際金融市場で集中的に行われており、各国はニューヨークの金融機関にドル建て預金で十分な残高を用意し、支払いを行っている。米国が関与しない取引であっても二国間の取引がニューヨークの金融機関でドルによって、振り替え取引によって決済されている。国際基軸通貨の地位は、圧倒的な実力のある国際金融市場を有することによって保たれる。 ロンドンの金融市場での地位が未だに高いのは、かつての国際基軸通貨の威光と蓄積された有形無形の財産の賜物といえるのではなかろうか。