7月2013

変わる中国市場。そして対中投資。

生活

  中国からの各種報告を聞いたり見たりしていると、事の本質を伝えずに、

事象だけを煽るように伝えているものが少なくない。ここは、じっくりと

俯瞰し、尖閣問題で反日活動が先鋭化したときから1年を振り返る余裕がほ

しい。

 

まず中国の行く末を悲観的に捉え、一方的に中国の衰退が始まったかの如

くに伝える報道がある。「中国は、高度経済成長の頂点で最高人口数を迎える

ことはない。つまり、人口ボーナスを享受できない。」それは、明らかである。

「経済は、循環するものである。長期の経済成長があっても、いつかは後

退期は訪れる。」問題は、それが緩やかに訪れるか、急激な傷みを伴うような

突然の来訪かというようなことである。山を登り、山を下ることは自然なこ

とである。

 

欧米だけでなく、日本から進出していた企業が、中国から撤退し、東南ア

ジア方面に展開している事実がある。これは、景気後退というより、中国の

経済成長に伴う人件費高騰があり、生産コスト競争重視の企業であれば、よ

り人件費の低い地域に進出することは自然なことであり、さほど問題ではな

い。ただ今後、中国は徐々に労働賃金の低さを魅力に打ち出せない国になる

ことだろう。

 

日本から中国への投資額が減ってきていることは事実である。

確かに尖閣問題が影響していることは否めないがそれだけではない。かなり

広範にわたり投資は行われてきたので、高い付加価値を必要としない業種な

どは、中国が外国資本や外国技術に頼る必要がなくなってきていることは事

実だと思われる。投資しても利益の稼得には繋がるまい。

20年前、10年前からすれば、中国人民の所得もかなり向上してきてお

り、教育分野や美容分野などをはじめ、サービス業への投資はかなり増えて

きていることは明らかである。ホテルのような施設を別にすれば、サービス

業ほどは投資を必要としないはずである。

 

景気後退をいわれながらも中国では、新車の自動車販売台数は伸びてきて  た。面子を重んじる国だけに、高級車の需要は高い(官の需要は贅沢禁止令以後急速に冷え込んでいる)。ましてや個人レベルの消費では、クオリテイライフの向上を考える層の需要が根強いものとも思われる。12億を超える人々の市場である。絶対的にある各種需要も大きいはずである。よくよく観察したい。