7月2013

中国は、例えれば貧血気味の巨人?

生活

 先ごろ、会計学説史の「資本」の語源をご紹介した。

英語のCAPITAL、独語のKAPITALはともに「羊の頭」が語源である。

話は、中東の大昔の羊飼いに遡る。善良な羊飼いが、まじめに羊を世話をしていたら、いつの間にか子が産まれ殖えていた。つまり、唯一の財産であるオスとメスの羊を飼って世話をしていたら殖えていたと。

それ以後、増殖するものをCAPITAL(KAPITAL)~資本というようになったということである。資本は、経済的にあるいは物理的にも増殖するもののことであるから、少なくとも維持管理によって支出を大きく伴い、あるいは物理的な減耗を大きく伴い、大きく資産価値を減らすこと事態が考えられない。

そもそも収入を挙げる資本財であれば、投下利益率を無視することは理に反する。

ここのところ、シャドーバンキング(影の銀行)によって地方政府や第三セクター方式の事業が、不動産開発投資によるキャピタル・ゲイン(土地の値上がりにより資本的な利益獲得)狙いの計画ばかりで、安定した受益者による利用に対する支払いや採算が、十分にとれる事業として期待できるものがそもそも極めて少なかったことが明らかになってきた。

したがって、理財商品と呼ばれる高利回り(年利10%以上)の金融商品によって企画されて集められた資金に対する償還は、もともと計画段階から困難であったといいざるを得ない。本来、増殖するはずの羊がもともといなかったということになる。これからでも、未来に向かって大きく育つ羊を飼育すべきである。



さて、資本は心臓にも例えられる。それは、公的事業でも同じことである。

ならば資金は血液である。中国は、体が大きいにもかかわらず、細部まで血管が廻らず、貧血気味の巨人のようである。

貧血症のうちは、増血剤を投与したり、輸血を行うなどして事態の打開を図れるかも知れない。しかし、再生不良性貧血となれば、いくつく先は重体に陥り、死にいたる可能性もある。

患者の症状については、究極の個人情報であるから、第三者への情報開示はなされないのが普通であるが、家族が預かり知らない患者の外国からの金融機関からの借り入れや家族の認識のない友人知人からの借入金がある可能性は大いにあり得るので、これに対処すべきである。

さて、手術で病状を改善できることは多い。ただ、誰が執刀するのか?そして、誰が手術前の精密検査を十分に行うかは大きな問題である。病める巨人の

健康回復を図る主治医にすべての病根を認識できるかが問題である。