8月2013

共存共栄は困難なのか、日中韓FTAへの道

生活

 差し迫った問題が無くても、毎年8月は日本への中国、韓国両国の厳しい批判が浴びせられる。8月15日、日本は終戦記念日(敗戦記念日とはいわない)

といわれるが、両隣国にとっては戦勝記念日である。中韓ともに鼻息が荒いのは当然だが、終戦直前の広島、長崎の二つの原爆忌のこともあり、さらには旧

盆の習慣から、祈りに包まれた日本にすると、毎年、反省を求められても、まずは戦没者慰霊ということが優先順位が高いようで、中国韓国とうまく意見をかみ合わせることが出来ないものかと思うばかりだ(非現実かもしれないが)。

ただその昔、中国大陸朝鮮半島を仏教が経由して日本に渡ってきた間に、あるいは儒教思想が中国を発して韓国を経由し日本に渡ってきた間に、思考に影響する習慣が異なったものに少し変わったのではないかと思うことがある。

たとえば、日本ではどんな悪人でも成仏できるのであり、悪事を働いたものに「仏さんになったのだから」という見方をする。中国韓国は、たとい報復できて相手を死に至らすことができたとしても、墓を暴いて死体に鞭打っても悪くは言われないだろう。大陸と半島、この島国では隣国と大きく異なった見方をしている。それが、血肉となって骨の髄までお互い染みこんでいれば、相容れないこともあるに違いない。

さらに、最近三ヵ国でニュアンスの違いはあるが、親に孝行を求める法律が

制定または立案された。日本では、親孝行の気持ちがあっても健康保険制度、年金制度と同じく、世代間扶助、社会による福祉の実現を常識的に考えており、

親孝行法の制定は、民法における信議誠実の原則のようなものだと個人的には考える。しかし、大陸と半島では国家が行う福祉以前に絶対的な存在である親への孝養は、法律以前の社会的規律のような問題である。回避することはゆるいされない。親への孝養拒否は反社会的行動に等しいものである。

 

近年の統計によると、明らかに三ヵ国の相互依存度が明らかである。

中国にとっての三大貿易輸出先は、米国18.0%、日本7.7%、韓国4.4%であり、三大貿易輸入先が、米国12.7%、日本7.3%、韓国9.9%である。

韓国にとっての三大の貿易輸出先は、中国21.4%、米国10.9%、日本6.6%であり、三大貿易輸入先が、中国17.7%、米国8.9%、日本14.0%である。

米韓FTAの発効や韓国の中国依存を差し引いても、日本と中国、韓国との

物と人の交流の大きさがわかる。NAFTA(北米自由貿易協定)やEUをあげるまでもなく、国家発展には隣国との交流を盛んにさせることが肝要である。

中国も人口ボーナスを得られないままに、超高齢社会に突入した。韓国も高齢者の半数が生活困難者という中で通貨危機以来の困難に直面している。

三方両徳のFTA締結に向けて動く出すべきであり、それが正論であろう。