8月2013

笑えないWEB上のアネクドート。中国最大の敵

生活

旧ソビエト連邦時代、抑圧された政治体制下で民衆はアネクドート(政治風

刺小話)をつくって溜飲を下げていた。ウォッカを飲るのに欠かせない酒の

肴だったに違いない。

 

ところで、WEB上で華人世界では公然の秘密とでもいうべき、アネクドー

ト風の話が拡散しているという。現実の拡散文を眼にしてはいなが、香港と

台湾のメデイアの話を総合すると以下のような話になる。

 

中国の某機関で会議が行われ、「中国最大の敵、人民の最大の敵はどの国

か?」という問題を真剣に討議したという。

具体的には、「中国人民の職業選択の機会を奪い」、「中国人民の子弟の教

育の機会を制限」、「中国人民の移動や出入国を著しく制限」さらに、「中国人

民の不動産購入や自動車購入を制限」、「高額納税を強要」、加えて、「高額ガ

ソリンの購入を強要」、「中国人民の大切な宝である乳幼児に毒入り粉ミルク

を飲ませた」、「中国人民の多くの同胞に地溝油を食べさせた」そういう『中

国』と『中国人民の最大の敵は、どの国か?』という議論である。

 

議論は、まもなく静かになり誰も発言しなくなったということである。

この話が、WEB上に流れ「あなたの意見は?」とアンケートが添えられた

ところ、実に90%以上の人々が「中国」と「中国人民最大の敵」は「中国」

と回答したという。笑うに笑えない話になっている。旧ソビエト時代のアネ

クドートは、皮肉が効いていて笑えもしたが、中国の最大の敵は中国という

話は笑うに笑えないものがある。

また某機関の会議も限られたクローズドサーキット内で文書によるアンケ

ートを行ったというが、WEB上の結果と同じく、「中国最大の敵は中国」と

いう結果に終わったという。

 

中国の多くの人民は、腐敗を一番不満に思っている。また、為政者も腐敗

を最大の共産党の最大の的だと考えてきた。中国人民には、政治的な発言や

行動を制限し、現実的に一国一党体制を維持してきた。中国の隆盛により、

上海万博や北京五輪が開催され、国際的な地位は高まったことは事実である。

その一方、直接間接に限らず外国特に西側諸国の旅行者らとの接触や情報

流入により、「腐敗」の一掃と人民の幸福のために、もはや中国にふさわしい

のは西側の三権分立だと考える人民が圧倒的に多いといわれる。中国共産党

に「腐敗」一掃の自浄能力が問われている。猶予は、どうやら少ないようだ。