8月2013

米国人気サイトが指摘。中国独特のクレイジーな現象

生活

 米国の人気WEBサイトが指摘する「中国が、高度成長によってもたらした独自のクレイジーな現象」というものが、世界中で話題になっている。

多くの中国人民も自覚していることだといわれるが、中国共産党は意に介さない様子である。それらは、いったいどういうものなのか?。

 

指摘される中国特特のクレジーな現象とは、「中国の急速な発展により、現れてきた負の財産のことである」。たとえば、対策が遅れていまや環境保護政策は

手遅れだといわれているが、米国WEBサイトの”ビジネスインサイダー”が

面白がって揶揄している。

「中国の急速な発展によって『河川は赤く染まる』」。「死んだ豚が、6000頭も黄浦江に流れつく。サーコウイルスが原因といわれるが『人に害は無く、飲料に適していると当局は発表』」など。ブラックジョークにしてもきつい話題ばかりである。

 

「おから工事」のこともクレイジーなことと紹介されている。

役人や共産党幹部が賄賂を受け取り、自分の儲けばかり考えるために、「新築ビルの崩壊が起きる」。「自動車が通らないような高速道路が延びる」「山東省には、

世界的な海上橋ができたが、ほとんど自動車が通らない」。

 

「風俗習慣について」も厳しい指摘がある。

中国では、「数十万ドルもする金やプラチナで作った月餅を争ってつくり、贈答する」また「数十万ドルもする翡翠を争って購入し、贈答する」。なるほど米国人でなくてもクレイジーに見えても仕方がなさそうな現象である。

「税金問題と離婚」というクレイジーな指摘もある。

中国では、セカンドハウスを売却して得られる所得に大幅な税金の値上げを行ったところ、「2つ以上の住宅を持つ夫婦が課税を避けるために離婚する」ケースが増えた。これは信じがたいことの上位になったようだ。

 

「メラニン毒素入り粉ミルク」では、多くの乳幼児が犠牲になったり、今も

重篤な状態にあったりする。中国新幹線による温州市の事故では、20人以 上の死者と数十人の重傷者が犠牲になった。急速な発展の影で起きる問題というより、起きてはならないことが起きることをクレイジーなことと総括しているようだ。外国のサイトに揶揄されるまでもなく、環境や腐敗の問題は、自浄作用は働かなくては、共産党の為政者そのものが追つめられてしまいそうな現象であり、笑い話にできない。この先もクレイジーなことは見られるだろうか。

体の中の環境改善のこと

生活

 過日、順天堂医院に通う道すがら、炎暑のさなか喉が渇いたのでコンビニエンスストアでミネラルウオーターを買い求めた。東京医科歯科大学の裏手の店だった。展内でヨーロッパインド語族系らしき紳士に、なまりの強い英語で「なんて書いてあるのか教えてください」と頼まれた。それは、ダイエット食品やサプリメントコーナーの商品だったのだが、一番上になる表記は「熱量」でカロリーが表記されているので外国人でもわかる。小生は、話すことは苦手だが、聞き取りと読み書きはどうにかなる。聞かれたものは、上から2番目の必須アミノ酸のところだった。必須アミノ酸は、どのように説明したらよいかとも考えたが、必須アミノ酸を覚えていたので、8つのアミノ酸を取り上げて口に出してみたら、理解してくれて驚いた。

 

人間に必要な栄養素は、46ある。そのうちの8つは、先の必須アミノ酸である。人の体は成人の場合、60兆個の細胞でできているといわれている。

20歳未満が未成年とされるのは、60兆個の細胞が全部揃っていないと

説ある。さて、細胞は何からできているといえば栄養素ということになる。バランスがよくない食事をしていれば、細胞レベルで弱体化し、免疫力や新陳代謝も落ちることが容易に想像できる。だが、体への気遣いは必要なのだと言うは易い。だが、効果的な対策の実施は持続が難しい。

糖尿病患者の場合、その多くは成果が出るまで節制ができず、辛くなり自暴自棄になる人が多いという。小生は糖尿病患者だが効果が出るまで30ヶ月の

月日を要した。予断だが、タバコをやめたときの禁断症状のほうが100倍辛かった。それに比べると楽なものである。禁断症状が7ヶ月続いて悩まされた。

毎日、生命を維持するため体に栄養素を与えなければならない。毎日、細胞は入れ替わるのだから、毎日、毎日、好ましい栄養素を供給しなければならない。食育という言葉が、ここ数年で定着してきたが、自分や家族の個々の健康を考えて 栄養のことなどを考えるのは大変である。

育ち盛りの子供や若い世代は、基礎代謝量が大きいのでカロリーの高いものを摂り入れても消費できてゆく。しかし、中高年に差し掛かる世代以降が同じようなものを食べていたら、早晩、生活習慣病に陥ることだろう。

高い代謝量を維持するには筋肉が必要だ。中高年が筋肉をつけたり、維持したりするのは簡単なことではない。ほっといておくと年々歳々、筋肉は落ち続け、筋肉が脂肪に代わって増え続けることになる。「ピンピン、コロッ」というのが、人生の終わり方として多くの中高年が望むことである。努力をしなければ、「ピンピン、コロッ」の前に「バタッ」と脳梗塞や「ドタッ」と心筋梗塞で倒れる事だって十分ありうる。ご同輩!、『体内環境改善』は重要です!。

太子党の驚くべき発言

生活

  中国は、なんでもありの国。世界最貧民の人々から世界の大富豪まで。

世界に冠たる最新スーパーカーから有人宇宙ロケットまで何でもそろう。

華人の独特な文化や民族性もあり、かなり強気な発言も多い。

 

しかしながら、太子党の朱雲来(朱鎔基元総理の長男)中金集団公司総

経理の発言には驚いた「中国は、すでに10年前から収入を減らしている」

と。元総理の長男にして中金集団の総経理の発言である。根拠のない戯言

ではあるまい。

李克強現総理の中国のGDP以下経済統計の数字は信用できない。景気判断

は、電気使用総量、鉄道輸送総量、銀行融資総残高で判断しているという発

言以来の強烈なものである。

 

ノーベル経済学賞受賞者で、プリンストン大学の経済学部教授にして、

人気コラムニストのポール・クルーグマン教授が「中国の国内における投資の

呼びかけや外国資本の誘致は、ポンジスキーム(一種の詐欺)」と言い放ってい

るが、朱雲来氏の発言に多少でも真実があるのであれば、”ポンジスキーム”を

信じざるを得ない。

 

たとえば、ポール・クルーグマン教授のいう”ポンジスキーム”に「理財商品」があるとしよう。集中的な償還が本年6月から始まっているが、富裕層は

「付け替え交渉に応じることなく満期償還を無事に受けられただろうか?」。

中国GDP総額の4割にも達するといわれているシャドーバンキングである

が、これを教授はポンジスキームと言い放つ。確かに、投資信託会社が商品企画し、信託会社の企画料金が10%程度の利息。それを転売し、手数料が上乗せされてゆく。投資先は、大手で独占的な事業を行うような国営企業ではなく、

民間企業や地方の第3セクター方式事業などである。

原資は、非効率な製造業や不動産開発に投下されているが、それが利息を生むどころか、過剰在庫やさらに製造設備投資に。または、鬼城(入居者がいないゴーストタウンやショッピングモール)に投資されて、回収の見込みの立たない”無量無辺の借金コンクリート世界”を生み出してきた。高速鉄道網も賢建設が止まらず、高速道路網も同様である。

中国にフロンテイアを見出し進出する企業は別にして、これからの進出や投資を考える企業は思いとどまったほうがよいとポール・クーグルマン教授は明言している。著名な経済学者の見識だけに影響は図りしれない。と、同時にこれに反論する李克強総理の強気な発言も是非とも聞いてみたいものだ。

笑えないWEB上のアネクドート。中国最大の敵

生活

旧ソビエト連邦時代、抑圧された政治体制下で民衆はアネクドート(政治風

刺小話)をつくって溜飲を下げていた。ウォッカを飲るのに欠かせない酒の

肴だったに違いない。

 

ところで、WEB上で華人世界では公然の秘密とでもいうべき、アネクドー

ト風の話が拡散しているという。現実の拡散文を眼にしてはいなが、香港と

台湾のメデイアの話を総合すると以下のような話になる。

 

中国の某機関で会議が行われ、「中国最大の敵、人民の最大の敵はどの国

か?」という問題を真剣に討議したという。

具体的には、「中国人民の職業選択の機会を奪い」、「中国人民の子弟の教

育の機会を制限」、「中国人民の移動や出入国を著しく制限」さらに、「中国人

民の不動産購入や自動車購入を制限」、「高額納税を強要」、加えて、「高額ガ

ソリンの購入を強要」、「中国人民の大切な宝である乳幼児に毒入り粉ミルク

を飲ませた」、「中国人民の多くの同胞に地溝油を食べさせた」そういう『中

国』と『中国人民の最大の敵は、どの国か?』という議論である。

 

議論は、まもなく静かになり誰も発言しなくなったということである。

この話が、WEB上に流れ「あなたの意見は?」とアンケートが添えられた

ところ、実に90%以上の人々が「中国」と「中国人民最大の敵」は「中国」

と回答したという。笑うに笑えない話になっている。旧ソビエト時代のアネ

クドートは、皮肉が効いていて笑えもしたが、中国の最大の敵は中国という

話は笑うに笑えないものがある。

また某機関の会議も限られたクローズドサーキット内で文書によるアンケ

ートを行ったというが、WEB上の結果と同じく、「中国最大の敵は中国」と

いう結果に終わったという。

 

中国の多くの人民は、腐敗を一番不満に思っている。また、為政者も腐敗

を最大の共産党の最大の的だと考えてきた。中国人民には、政治的な発言や

行動を制限し、現実的に一国一党体制を維持してきた。中国の隆盛により、

上海万博や北京五輪が開催され、国際的な地位は高まったことは事実である。

その一方、直接間接に限らず外国特に西側諸国の旅行者らとの接触や情報

流入により、「腐敗」の一掃と人民の幸福のために、もはや中国にふさわしい

のは西側の三権分立だと考える人民が圧倒的に多いといわれる。中国共産党

に「腐敗」一掃の自浄能力が問われている。猶予は、どうやら少ないようだ。

韓国の経済危機は、潜在的な財政(税収)体質問題

生活

 韓国の経済的な苦境については、本コラムにて幾度も掲載してきた。

現在、危惧されているのは、1997年のアジア通貨危機以上の厳しさを指摘する声である。1997年の危機は、タイ国の海外資本の流失、株式市場の暴落、タイバーツの暴落による延焼を受けての危機であった。このたびの危機が、その後

の経済政策で健全さを獲得できなかったことの証明になってしまうのだろうか?すでに韓国銀行業界の苦境が国際社会でも周知されているところとなり、国際金融グループでは撤退や巨額の損失計上を行い、問題が発生しても処理を即時に行える体制を作っている。韓国の銀行業界の危機は、すでに織り込み済みというところである。

 

このような状態に至る直接的な原因は大きく分けて二つあると小職は考えて いる。ひとつは、概して韓国の銀行は、韓国の貿易取引量やGDP(国民総生産)のイメージからすると意外に思われるだろうが規模が小さいということ。預金取扱高では、世界100大銀行の末席に座れるかどうかであり、収益力になると途上国並みというところである。主戦場は国内がほとんどで、海外に出てゆく力はない。韓国財閥で力のあるサムスンやLG(両財閥で上場企業の収益のおよそ半分を稼ぐといわれる)は、銀行に頼らなくてよい状況である。韓国の銀行は、さほど収益のない企業を相手に貸し込むしかなくなる。景気後退から不動産の含み損が拡がり、潜在的な不良債権が増えつつある。韓国の銀業が貸し込んだ融資金額のうち、4兆ウォンが問題債権化しつつあり、すでにそのうちの2兆ウォンは回収困難といわれる。全体の貸付残高が20兆ウォンほどと見られているので問題が大きい。日本のバブル崩壊時点で、全体のおよそ7%が不良債権化したのだが、景気後退デフレ化社会からの脱却には困難が付きまとう。失われた10年、20年は単なる不良債権の償却に日本社会が、直接に負担を強いられたわけではないが、デフレ社会に陥ると景気浮揚の困難さが明らかである。ただ、良い点があったとすれば、日本が内需拡大につとめ輸出だけに頼らない経済構造になったことである。ふたつめの理由である。韓国の経済、国家財政には潜在的な問題があると思われる。広く国際社会で知られているのが、税負担の低さである。財閥主導大手企業の税制優遇が知られているが、OECD加盟国の税負担率の平均が30%であるのに対し、韓国は20%でしかない。輸出依存率が高く(100%以上)、内需が育っていない国で公共サービスを行うには、税負担の平等が実現されなければならないが、租税回避、隠匿の件数が韓国は、中国、ロシアに続いて世界3位にある。国際イベントの招致に熱心な韓国だが、ほとんどの自治体が財政困難に陥っている。韓国の経済危機は、経済循環の負の顕在化というより体質問題であろう。税制も民主化せねばなるまい。

共存共栄は困難なのか、日中韓FTAへの道

生活

 差し迫った問題が無くても、毎年8月は日本への中国、韓国両国の厳しい批判が浴びせられる。8月15日、日本は終戦記念日(敗戦記念日とはいわない)

といわれるが、両隣国にとっては戦勝記念日である。中韓ともに鼻息が荒いのは当然だが、終戦直前の広島、長崎の二つの原爆忌のこともあり、さらには旧

盆の習慣から、祈りに包まれた日本にすると、毎年、反省を求められても、まずは戦没者慰霊ということが優先順位が高いようで、中国韓国とうまく意見をかみ合わせることが出来ないものかと思うばかりだ(非現実かもしれないが)。

ただその昔、中国大陸朝鮮半島を仏教が経由して日本に渡ってきた間に、あるいは儒教思想が中国を発して韓国を経由し日本に渡ってきた間に、思考に影響する習慣が異なったものに少し変わったのではないかと思うことがある。

たとえば、日本ではどんな悪人でも成仏できるのであり、悪事を働いたものに「仏さんになったのだから」という見方をする。中国韓国は、たとい報復できて相手を死に至らすことができたとしても、墓を暴いて死体に鞭打っても悪くは言われないだろう。大陸と半島、この島国では隣国と大きく異なった見方をしている。それが、血肉となって骨の髄までお互い染みこんでいれば、相容れないこともあるに違いない。

さらに、最近三ヵ国でニュアンスの違いはあるが、親に孝行を求める法律が

制定または立案された。日本では、親孝行の気持ちがあっても健康保険制度、年金制度と同じく、世代間扶助、社会による福祉の実現を常識的に考えており、

親孝行法の制定は、民法における信議誠実の原則のようなものだと個人的には考える。しかし、大陸と半島では国家が行う福祉以前に絶対的な存在である親への孝養は、法律以前の社会的規律のような問題である。回避することはゆるいされない。親への孝養拒否は反社会的行動に等しいものである。

 

近年の統計によると、明らかに三ヵ国の相互依存度が明らかである。

中国にとっての三大貿易輸出先は、米国18.0%、日本7.7%、韓国4.4%であり、三大貿易輸入先が、米国12.7%、日本7.3%、韓国9.9%である。

韓国にとっての三大の貿易輸出先は、中国21.4%、米国10.9%、日本6.6%であり、三大貿易輸入先が、中国17.7%、米国8.9%、日本14.0%である。

米韓FTAの発効や韓国の中国依存を差し引いても、日本と中国、韓国との

物と人の交流の大きさがわかる。NAFTA(北米自由貿易協定)やEUをあげるまでもなく、国家発展には隣国との交流を盛んにさせることが肝要である。

中国も人口ボーナスを得られないままに、超高齢社会に突入した。韓国も高齢者の半数が生活困難者という中で通貨危機以来の困難に直面している。

三方両徳のFTA締結に向けて動く出すべきであり、それが正論であろう。

1997年当時よりも厳しいといわれる韓国経済

生活

 本年7月以降の韓国経済、特に金融情勢については専門家筋から、繰り返し危険水域にあると警告が盛んに発せられてきていたが、いよいよ厳しい現実に

直面しているようだ。

2年前の2011年当時の李政権はインフレ退治に悩んでいた。

公然の秘密として、「韓国ウォン」を国家主導で対ドル、対円誘導を積極果敢に行い、財閥優遇、輸出主導経済をエンジンに貿易黒字をまだ驀進中であった。

韓国の輸出先導型貿易は、加工貿易主体だが。国内の生産設備は組み立て方式の生産財で日本からの輸入。精密で重要な部品についても日本からの輸入に頼ってきた。貿易黒字が増える一方で対日貿易赤字が増える傾向に陥ったままである。

韓国の大資本が活躍する造船、製鉄、ITなどの産業は、エネルギーや原材料(特に原油)の多くを輸入に頼る。国を挙げて、実態よりもはるかに低い水準で為替操作をしたら、輸入によるインフレを起こしてしまうのが明白である。投薬による副作用のようなものだろう。

 

そして現在、1997年の通貨危機後にIMF(国際通貨基金)によるデフレ化政策が行われたときのような、あるいはそれ以上の苦しみにあえいでいるといわれている。1997年の通貨危機は、東南アジアの通貨危機が端を発したものであり、いわば対岸の火事が大風にのってやってきて延焼したような印象がある。通貨危機に見舞われた国々は、第一に一様に対ドル為替相場が高く固定されていた。第二に必要な資金を短期で外国資本借入を行いまかなわれていた。第三に外貨準備高などの備えが十分でなかった。最初、外国ファンドらに割高な為替を利用され、その後、一気に売り浴びせられ通貨危機に陥った。

それの国々は、通貨危機後、全くIMFの勧告を無視して盛り返したマレーシアやIMF主導で外国資本に基幹産業を明け渡した韓国まで様々な過程を経て今にある。再び、その東南アジアの国々にもIMF危機以来の暗雲が立ち込めつつあるのだが。その理由というのは、的確にいえば相変わらずの少ない外貨準備高や外国資本に頼る短期借入という弱い経済体質による。

 

韓国の場合、家計債務がほぼGDP相当額となり、韓国ウォン高不況下にあって、家計債務で最も大きな不動産の価格が急落(暴落)。不況下の資産バブル崩壊が起きている。景気を押し上げる家計消費が極端に縮小し、景気後退が眼に見えて明らかになってくると、価格決定にさらに押し下げ圧力がのしかかる。 この先、消費者物価指数は下降傾向になるだろう。高齢者の半数が低所得者、社会福祉(年金等)制度が未成熟な韓国経済は、真夏に冬を迎えるのだろうか。

秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども

生活

 炎暑は、いまだ収まりそうにはないが、お盆も過ぎると風の向きや朝冷えが、

明らかにそれまでと違ってくる。早朝には、ひんやりとした空気の中、朝露を

含んだ朝顔は、すでに秋の風情が漂う。叢で懸命に鳴く虫らの音には、夏に

感じる喧騒と違って、秋の感傷や無常ということばがふさわしい。

 

本当に、尊い命である。朝顔は、秋冷の中、花を急ぎ萎ませてしまう。実

に、はかないというよりほかない。「朝顔は、花をつけても一日しかもたない」として鴨長明は、「住居と住民とが無常を争う姿は、朝顔の露と同じ」と方丈

記の冒頭で美しく綴ってみせた。

日本人は、四季の彩が鮮やかな自然の中に溶け込むように生き、その季節

の移り変わりを美しく謳い詠み、思想や文学にも結実させてきた。樹木や草花、山岳や河川、池や湖、どんな姿の自然であろうと宇宙の理にかなったあり方

を全うすること、大切なることを説いてくれている。

 

俳人らは、好んで過ぎ逝く季節に愛惜の情を捧げる。やがて訪れる季節に

は、実りの期待などを寄せてきた。移り変わる季節とはいうが、秀逸な句な

ど、いつの間にか秋が忍び込んできたなどいう表現が作りこまれている。

意地悪にいえば毎年のことだから、俳人のいつの間にかという表現には、

多少、違和感がある。とはいえ、自然の恵みを分かち合い、時を同じく過

ごすという気持ちが強いがゆえに、独特の約束事は成り立つように思える。

土近く 朝顔咲くや 今朝の秋  ~ 虚子 ~

 

蝉。はかない命の代表のような存在だが。暑い盛りに鬱とおしいばかりに

鳴く様子は、命のはかなさを代表する。しかし、蜩(ひぐらし)が「カナ

カナカナ」と陽が落ちてから力なく鳴く様子は、さらに秋の季語をまとっ

ている感じがする。蝉のはかなさにも、趣がいろいろとあったものである。

日本人の感性は、不思議な感じもする。たとえば、「空蝉(うつせみ)」。

日本人以外のアジア人でも、蝉の抜け殻を見て無常感など感じるだろうか。

まして欧米人であれば、哲学や宗教学などを学ぶような人でないかぎり、

「空蝉」の世界を理解しようなどと思わないのでは。

ところで、今年は源氏物語千年紀。特に欧州でも、研究が盛んな源氏物語。光源氏が、終生忘れることなく心から愛した人の名は「空蝉」。身分が、光源

氏ほど高くは無かった「空蝉」ではあったが、立ち振る舞いの美しさや控え

めな生き方。良人をひたすら立てる生き方。そこに、日本や日本人を理解す

るヒントがあるだろうか。やがて、思索の散歩道を楽しむには、良い季節。

有能な人材の海外流出が続く中国

生活

  汚職に手を染めた官吏が、妻や子を海外に移住させ、財産も映して、自分

だけが最後まで中国に残った官吏のことを「裸官」というが、国際的にも

広く知れ渡るくらいになっている。中国政府も黙って国外逃亡を見逃して

いるわけでもなく、国際手配をして裁判で汚職の事実が明らかにされては

いるが、後を絶たない。

権力者側にある官吏に富も集中する体制。官吏に副業を許す体制、さらに

はでな贈答や接待が慣習として残る中国で汚職の根絶は困難ではなかろうか。

 

ところで、「裸官」の海外流出ばかりでなく、人材の流出が続いている。

その大きな理由に中国の環境破壊、特に大気汚染や水質汚染、土壌汚染に

よる健康被害を懸念し、子どものために渡航を決意する中国人も多いと

いう。

子どもを理由にする場合は、健康問題ばかりでなく、太子党に見られる

ように共産党幹部や高級官僚の子弟でなければ、能力があっても世に問え

る機会に恵まれない中国社会へみぎりをつける渡航者も多いという。

 

中国の発展や豊かな暮らしを手にする人が増えれば増えるほど、中国

から国外に逃れる人々が多くなることは、皮肉なことのように思えてならな

い。「先富論」が「先渡論」に変わっているような世の動きである。

 

2010年には、34の国に50万8千人が移住している。

2000年に比較して45%増という。アメリカの2011年の移民受け

入れは、8万7千人で2000年より7万人増といわれる。海外流出の急

増は、中国の環境悪化や経済第一主義の国是に対する大きな皮肉である。

 

ひとりっ子政策により、子どもにかける期待も大きくなっているが、社

会保証制度の充実が期待できない。ますます、子どもに負担がかかる。

ひとりの子は、二人の親と四人の祖父母の期待を背負うことになる。

太子党の師弟は別にして、親とともに努力と才覚で未来を拓こうという

フロンテイアを見るかのように見える。

中国国内に滞在して仕事を行い、家族とともに暮らす人材の中には、

外国籍を取得済みの人々が多いようである。危機管理のようにも見えるし、

いつでも海外渡航を意識している人々である。

中国発展の計画には、華人らの帰国は予定されていたことだろうが、人

材の流出は予定されていなかったに違いない。

 

 

生かされない資源消費も多い大国中国

生活

 2013年1月時点で、13億5千万人あまりの人口を持つ中国。

食糧や水などの命の源泉となるものの消費も多くの国々を圧倒するが、

様々な分野の資源の消費が膨らみ、これが環境破壊の大きな原因にも

なっている。

 

国連環境計画(UNEP)の発表によれば、中国は世界最大の資源消費

国であり、それが原因ちなり、環境破壊を進めている状況にあるとい

う。08年時点ですでに、世界全体の原材料の3分の1にあたる226

億トンの消費があり、アメリカの4倍に達しているという。

 

2012年以降、明らかに経済が後退期、あるいは調整期に入った

ようにも見受けられるが、過剰製造設備投資、過剰在庫投資が止まらぬ

中国では、経済的な価値も生まない、無意味で不利益な消費が膨らんで

いる可能性も否定できない。

 

世界全体の人口の5分の1以上を占める中国とそれ以外の人々が、同じ

ような暮らしを行えば、地球1.2個分の資源が必要になるという報告も

ある。

中国は、資源消費である一方、資源大国でもある。悪名高いPM2.5

大気汚染問題も安価な化石燃料が露天掘りできることにも原因がある。

脱硫コストがかかる原油であれば、これも産出できる。ただし、精製

のコストがかかるので割高なガソリンとなってしまう。これらの理由も

あり、良質の原油の輸入が増えるのであるが、海外依存度が55.2%

にまで上る。

中国は、山岳が岩山ということもあり、さらに広大な国土に20%の

砂漠を抱えているため樹木が少ない。近年、不動産開発投資によって

多くの建築資材が消費された。鬼城~林立する高層のビルやマンション

が問題になっているゴーストタウンやショッピングモールなども存在す

ることをみれば、無駄な夥しい森林資源の消費も行われたことだろう。

 

これらの問題は、市況を中国に握られてしまうという懸念もあるいかも

しれないが、それより環境破壊により周辺国への悪影響が大きく懸念され

る。黄砂には、人体に好ましくない化学物質が付着して、韓国、日本、ロ

シアにまで飛んでいる。PM2.5に対する懸念も同様に大きい。中国の

環境問題対策は、国際的な協力を執りつけ、臨むべき段階にあるだろう。

« 古い記事 新しい記事 »