9月2013

ポストチャイナの国家群

生活

 ポストチャイナ。「世界の工場」への道を只管に走りぬけてきた中国だが、人民の生活向上に寄与してきた労働賃金の高騰は、よろこばしくもあるのだが、もはや「世界の工場」の地位を保つには、途上国、中進国との競争可能な水準

をはるかに超えてしまっている。

 

とはいえ、輸出総額が2兆500億ドルにも達する経済大国に代わる国が出現しそうにはない。ポストチャイナに代わるものがあるとしたら、アフリカ、アジア、中南米に点在する国家群が、得意分野で補ってゆくのではないかといわれている。

 

中南米では、メキシコ、ペルー、ドミニカ、ニカラグアが候補にあげられている。メキシコは、NAFTA(北米自由貿易協定)ですに「北米の工場」実現を

はたしており、今後、太平洋や大西洋を越えて高い付加価値生産の基地化に期待が持てそうである。ペルーはアジア太平洋国家として存在感があり、順調な経済発展に期待をしたい。意外に思えるのがドミニカとニカラグアである。

ドミニカは、MLB(アメリカメジャーリーグ)の選手輩出が多く、また日本からの移住もかつてあり、親しみをもつ人もいるだろうが、地味が悪く、農業生産では外貨獲得がもともとは厳しいお国柄である。工業化で近代化を図ることで国家経営も成長軌道に乗ってくることだろう。

ニカラグア。個人的に一番この名前を聞いて意外に思って驚いた。

実は、2002年以降、ニカラグアが、デジタルデバイドに厳しくさらされており、支援が必要だということで、国際NGOに協力して、IT危機の調達支援、

人材派遣支援、現地人材開発支援などを行っていたからである。

 

ポストチャイナの16カ国群にニカラグアが入るということは、世界で最も遅れたIT化の汚名は無くなったことだろう。情報の共有や技術の共有が、集団や地域を劇的に変えた事例をいくつも知っているが、国家も劇的に変えるという事例にニカラグアが加わったのであれば、喜ばしい。

 

アフリカは、本来、資源豊富な大陸であり、自然環境も豊かな大陸である。

政治経済体制が安定していれば、大いに発展の機会が開かれているに違いない。

また、南アフリカというBRICSの一角を占める国があるが、比較的政治経済が安定していたケニアやエジプトなどが、北アフリカで始まったジャスミン革命や内戦が終結しない国々も多い。多くの紛争原因が貧しさに基因していることは確かである。ポスト国群入りの認識は、発展速度を高めるに違いない。