9月2013

市場開発力。ベトナムコーヒー豆の商品力

生活

 ベトナムは、フランス領だったこともあるが、長く多国と戦争や紛争状態にあったこともあり、他国を評価分析し、海外文化を消化吸収する力にも優れているようだ。加えて、勤勉で向上心が極めて高いことは国際的な評価にさえなっているようだ。

 

ベトナムコーヒーは、もともとフランス式のドリップコーヒーである。

金属製の器具を用い、苦味の強い焙煎された豆をコンデンスミルクをたっぷりといれたカップにドリップしてたてるコーヒーである。香りが強く、苦味と甘みを味わえる独特のコーヒーである。

 

さて、このベトナムコーヒーのことであるが、最近はコーヒーの焙煎の仕方やたて方を意味するのではなく、産地としての農産物のことを意味していることのほうが多くなってきている。

 

ベトナムのコーヒー豆の生産高は、ブラジルに続いて世界第2位である。

そういうと、意外に感じる人は多いと思う。世界第1位の生産国は、不動のブラジルであり、凡そ世界の40%程度を占めている。続いてベトナムの15%、

そしてインドネシアの7%(トアルコトラジャコーヒーが著名)、コロンビア6%、エチオピア4%コーヒー原産国)、さらに3%でインド、ホンジュラス、ペルー、グアテマラが続いている。

日本では、グアテマラ豆の人気が高く、輸入量が大きく存在感が大きい。

コーヒーは嗜好品であるため、マーケテイング力がかなりものをいう世界である。日本では、ブラジルに続いてコロンビア、インドネシアからの輸入が全体

の60%程度である。

 

ベトナムのコーヒー豆の生産は、飛躍的に伸びており、生産高ばかりでなく品質面でも力を入れてきている。たとえば、日本向けのために日本の商社の力を借りて、嗜好の分析を行い、市場開発に力を入れ、日本やそれ以外の国への輸出を伸ばしてきている。近年言われてきているブランデイングということである。

単純に余剰労働力を開発し、生産コストを抑えて競争力を高めるという手法だけではなく、品質を高め、需要の掘り起こしを行うという正道を見据えて国策的に進めてきている。新興国としては望ましく、そしてあるべき姿を指し示しているようなブランデイング、マーケテイング手法の見事な展開である。

社会主義の体制国ではあるが、市場第一主義に徹した国に育っている。