9月2013

アセアン主要5か国の中でも好調なフィリッピン

生活

 チャイナリスクが唱えられるようになり、日系企業では対中投資の減額分にさらに上載せをして、チャイナプラスワンの投資が盛んにアセアン諸国に向けて行われている。

フィリッピンは、経常黒字国である。

2013年の第二四半期(4月から6月)の統計によると経常黒字のGDP比は、

2.9%の黒字であり、GDP比の成長率は7.5%に達している。

米国金融緩和政策縮小の予測やFRB(米国連邦準備理事会)の発表に神経質

な反応を新興国は見せており、インドやブラジルでは対ドル相場を7.6%程度下げているが、フィリッピンはその半分程度で踏ん張っている。

 

資源大国にして、国土も人口も大きなブラジルも自国通貨レアルの暴落を恐れ、4期連続利上げを行い、この9月に年利9%にまで達してしまった。ブラジルの消費者物価指数は、年換算で6.27%の上昇にあえいでいる。

ブラジルが利上げを行い高止まりさせるのは、自国からの資金流出を防ぐためにほかならない。ブラジルが極端な例とは言い切れず、アジアの優等生トルコも実は同様の経済政策を採っている。

新興国は、悉く左様に苦しんでいる。新興国は、もともと経常赤字体質の国々が殆どで、外債からの資金調達を行い短期で運用してきた国が殆どである。そのため、外資の引き上げがあると通貨の売り浴びせや株式の暴落、債権の暴落のいわゆるトリプル安に見舞われることが多かった。1997年のアジア通貨危機も例外ではなかった。外国からの投資を呼び込むに、外国為替市場を整備し、資本移動の自由を保障する必要があるが、引き上げの自由も保障することと同一である。

 

フィリッピンは、貿易においては体質的に輸入超過である。しかしながら、GDP成長比で2012 年は6.8%+であり、2013年は年換算にして7.5%+程度

度は確保できる見込みである。もともと、1960年代は、平均所得が日本についでアジアで第二位の立場にあったのだが、紆余曲折があり、伸び悩んでいた。

アセアンの主要5カ国(ほかは、インドネシア、タイ。マレーシア、ベトナム)のGDP成長比は、平均で5.6%とされるが、フィリッピンの好調は目立つ。フィリッピンでは、大学進学が教育学部と医学・看護学部に集中している。

英語を身につけているのは、実は一部の海外にわたる人々に多い。ご存知のようにフィリッピンの経済の安定に出稼ぎ者からの送金が相当に寄与している。

1000万人が送金を行っているが、2012年は前年比で6.4%+であり、2013年の1月から5月の海外送金は97億ドル。人材こそが国の資源である。