10月2013

2013年9月期時点で唱えられている中国不良債権危機

生活

 中国に進出している欧米系投資家の中国撤退が、2013年9月期になって眼に見えて目立ってきているという。欧米系の投資ファンドによる9月期に明らかになった撤退金額は、11億6千万ドルという。欧米系ファンドの引き上げの

急増の原因は、中国金融機関の不良債権急増によるという。

 

中国の四大銀行(中国工商銀行、中国農業銀行、中国建設銀行、中国銀行)の2012年度の収益率は19%程度といわれていた。国有系企業に国の補償を得て貸付ており、融資制限もあるが利権も護られている。その四大銀行の収益が

8%台まで2013年9月度時点で大幅に落ち込んでいることが明らかになった。

原因は、不良債権の急増に基因するものが殆どということらしい。

 

収益力の落ちた四大銀行の実情は、アルゼンチンの銀行並みであって世界でも最低水準に陥っているという。中国四大銀行の貸付残高は、国際的な専門経済紙などによると、凡そ2013年9月時点で105億ドルといわれている。

ただし、それら金額にはシャドーバンキングによる融資額が含まれていない。

シャドーバンキングによる融資未弁済は、正規の融資金額の220%にまで膨らむということである。不良債権化しているのは、GDP比で40%にまで達すると考えられている。

 

問題は、中国国務院の発表には不良債権率が1%程度とされており、シャドーバンキングによる数字が、全く除外されて発表されていることである。

 

中国のシャドーバンキング融資残高のの正確な数字や不良債権額の総額の調査は困難であるが、少なくとも現況は2005年に米国で起きた世界経済危機よりも深刻だと考えられている。

これまでも中国では、循環型融資手法によって金融商品を西側先進国に売り、

不良債権処理に成功した経験があるのが、今回は投資家や企業が中国側の見解や発表に信頼を寄せておらず、事態は深刻化しつつある。

 

市場に資金不足が認識されれば、人民元を増刷して中国当局は対応してきたが、大きなツケとなって返ってきそうである。李克強総理は、「断腕」とまでいい、不退転の決意を口にしているが、どこでなにに対する「断腕」を行うつもりであろうか。ツケが大きくなれば、人民が最終的にそれを支払わされることになるのだが、まだって大人なしく支払いに応じるとも思えない。

欧米を中心とした資金流出は、はたして止まるものだろうか。