10月2013

豊かになった中国。しかし格差が拡大の一方

生活

 近年、中国においては、めまぐるしい経済成長の成果としての富の再分配に、かなり大きな偏りが極端にあることが、世界的にも広く知られることとなった。

例えば、2012年における経済格差が、234倍になっている。23.4倍ではなく、間違いなく234倍である。発表は、北京大学中国社会科学調査センターによる権威あるものである。234倍の格差は、最上位5%と最下位5%の差を比較したものだという。

さて、2010年にも同じく調査が行われているが、同じ調査方法による結果は、129倍であった。実に2カ年で2倍近くに格差が開いたことになる。

ジニ係数は、0.4を超えると社会暴動が頻発しておかしくないとされるが、

前出センターによれば2012年12月に0.61を超えたと発表されている。

 

中国の共産党幹部、高級官吏は副業を持つことが許され、自らが行使できる既得権益に関する仕事を副業とすることがほとんどである。また、広い人脈を駆使してコンサルタント(諮詢)を営むことが多い。

日本の場合、副業は禁止され、いわゆるサンズイ(汚職の汚からサンズイと隠語)と忌み嫌われ、避けられる。9月には、日系企業の中国現地幹部が日本の警察に逮捕され海外事案で贈賄に問われ、公判で中国での賄賂の効果について具体的な証言がなされた。

中国で共産党幹部や高級官吏が灰色収入があることは、広く知られているののであって、収賄側の罪の意識はほぼないといいざるを得ない。さて、ことごとく左様に吸い上げられた金は、当事者やその家族や血縁者を潤してゆくことになる。

 

中国では、日本のような資産税のようなものがないので、有効活用して収益を上げ、税金を納めなければならない義務もない。したがって保有していて、所有に相続が発生しても法的な権利の発生にともなう持分区分の変更や所有者移転も現況考えられない。つまり、大きな経済変動などが生じない限り、富裕層は、血脈が尽きない限り多くの資産を有する富裕層のままである。

農民工。戸籍は農業戸籍のまま、喰えないために土地を捨て、あるいは地方官吏に土地を追い出され「盲流」といわれる夥しい数の出稼ぎ者になって都会に流入している。その数が2億3千万人。日本でいえば2千万人くらいの人口比である。親が期待し、学問を身につけさせ卒業させた大学生。就業の創造を行わないままに定員を増やし、今年だけでも300万人が就職できない。新卒者の4割である。和諧社会といわれたが、調和を保つどころか、それを崩すあるいは壊す政策を為政者側が選択しているかのように見えなくもない。