ピンからキリまでのキリ

生活

 この時期、よく暦をもらう。卓上カレンダーなど本当に便利なものが多い。

海外出張へクリスマスシーズンに良く行っていた頃、卓上カレンダーを多く御土産にもっていって喜ばれた。日本製のステーショナリーグッズは、どこでも人気だった。さて、誰が決めたのか一年は12ヶ月。一年は、十二進法である。

 

東京都の前知事は、自ら仏語を学んだ経験から、特に数字を計算しにくく、

非常に困ったことがあり、表現は悪いが、頭の悪い人種の言語のように云い物議を呼んだことがある。仏語の場合、75は、60+10+5と表現する。12を強調する言い方としては、たとえば、92は、4×20+12と言い方がある。実に慣れるまで大変だ。

英国では、1シリングが12ペンスである。買い物をするときに、つい十進法で計算してしまう日本人には苦労がありそうである。さて、13以降は、Teen

をつけるだけでいいのに、12までは、どれひとつとして似た言い方がなく、各々特別な言い方である。この辺にも十二進法のこだわりがあるのだろうか。

 

さて、十進法と十二進法との微調整は、意外なところでも行われている。

「花かるた」がそれである。とても良いものだが、風流な遊び方をご存じないだろうか。さて、話がそれた。「花かるた」は、「月」にあわせて相応しい花を現している。一月は「松」、二月は「梅」、三月は「桜」、と進む、なるほどと頷きたくなる展開である。つづいて、「秋」からを拾ってみるとしよう。

九月は「菊」、十月は「紅葉」、十一月が「柳」。十一月の柳は、どうもピンと

こない。そして十二月は「桐」である。十二月の「桐」もどうも「ピン」とこない。なぜなら、「桐」の花は、雨季の6月ごろ咲くからだ。桐たんすが活躍するのも梅雨時である。湿気を吸って膨張し、たんすに湿気が入るのを防いでくれる。「桐」は、輪切りしたら分からないが、筋がいずれもまっすぐに伸びている。「桐」は実は、正確には木ではなく、草茎である。どういうわけで、木に分類しているのか、本当のところが知りたい。

 

ところで、天正かるたでは、1の札を「ピン」と言い、12の札を「キリ」という。「ピン」は、ポルトガル語のピントの略。キリは、ポルトガル語のクルスのなまり、あるいは「切り」のキリという説がある。「ピンからキリ」の語源は、いずれにしても天正かるたの「ピンからキリ」である。さて、花かるたの「桐」。感の良い方はお気づきだろう。「キリ」を「桐」にかけて一年の「切り」にもってきたのだ。自然を彩る風物詩からきたものではない。かようなを決め事をした御仁は、どのような方だったのだろうか気になる。今年も残り僅か。

 

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