中国の伝統 「座月子」とは

生活

 中国伝統の一つである「座月子」。無論、戯劇のシーンにでてきそうな月に座るという意味では無い。基本的には出産を終えた女性が、一ヶ月間安静に暮らす慣わしのことをいうが、日本では考えられないような決まりも多い。

例えば外出は勿論、階段の昇り降り、炊事、窓の開け閉め、夏場のエアコン、冷水の摂取、入浴、または入浴してないことによる痒みから体をかく事などが一切禁じられ、なかば修行僧に近い生活を余儀なくされる。一ヶ月間シャンプーもできない状況を考えると、中国人男性と結婚した日本人女性は耐えがたい期間かもしれないが、周りはいたって真剣である。

また、母乳がたくさん出るため、毎日栄養スープを中心に飲む等合理的なところも見受けられる。昔は、座月子を正常に終えるため、親族が食事や子供を含めた身の回りの世話を手伝いにくる。産後女性の監視も怠らない。

だが今、富裕層女性をターゲットにした「月子センター」なるビジネスがメジャー化している。医師、看護師、漢方医、栄養士も完備しており、徹底に淀みがない。安価なものでも2万元(約24万円)、中には33万元(約396万円)するものもある。産後女性の親が面倒を見るという昔ながらの「座月子」の風習がだんだんと失われてしまうだろう。確かに親子では距離感が近い分、当人のストレスはそっちのけで規則をお経のように覚えさせられるが、終わったあとの喜びも一入ではないだろうか。

パン姐

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