中国経済の伸びしろ

生活

 中国経済を悲観的に考えれば、上り一本調子だったGDPが、国家目標に

掲げられてきた「保八(前年比でGDP8%成長を維持する)」が困難となり、途切れてしまったことが第一に。また、経済成長の副産物であるインフレーションが、特定分野に向かい加熱している礼が多く見られている。共産党幹部や

高級官僚主導で行われる不動産開発によって、富裕層はますます富めることになりそうだが、多くの国民が住宅を手に入れることが困難になることなど社会不安にもつながっている。経済成長を維持しながら、過熱する投資分野を沈静化させることは至難の業であり、中国経済を悲観的に考える立場になれば、大きなマイナス材料になる。

 

中国の国家財政健全性については、先進諸国と同じような社会システムを

もっているわけでなく、単純に比較することは出来ない。

しかしながら、リーマンショック後、世界がうらやむような規模の財政出動

を行い、世界に先駆けてV字回復を果たした。08年時点での財政出動(4兆円を越える規模)により、さぞGDP比率にして日本や韓国のような200%

を越えるような数字になっているのではないかと思えば、実際は意外と低く、

GDP比20%程度だといわれている。

未曾有の不景気に中国が、急に陥ったとしてもダメージは意外と少ないのではなかろうか。

 

国民健康保険制度など、中国の福利厚生制度は社会のセーフテイーネットとして十分機能していないが(保険料を払える人民は全体の1割台といわれる)、購買力豊かな富裕層や意欲的な投資家も多く存在する。

仮に、不動産投資が消し飛んでしまっても、人民元が急に高くなって輸出競争力を失っても、世界最大の成長が期待できる内需経済が残る。

貧困にあえぐ、困窮する人民が億万存在するということは、億万の人々が豊かな暮らしを夢見て必死に努力するであろうことも意味している。

 

確かに、経済成長のピークに自国の最大人口を重ねる~人口ボーナスが達成できないまま、成長率は徐々に低下することは明らかである。但し、億万の単位でいくらでも内需を喚起してゆければ、成長の可能性はこれまでと変わりなく拡がる。中国の成長の伸びしろは、実はこの先も大きく長いものではないだろうか。予想でしかものをいえない無責任さもあるが、国を治められていければ、この先も超国家としての存在感を誇示できるに違いない。

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