人は、感じて動くもの

生活

 先頃、アメリカンフットボールの全米No1.チームを決めるスーパーボウルが

もうすぐやってくる。アメリカの4大スポーツで日本人に一番馴染みがあるのは、イチローや引退するまで松井の活躍したメジャーリーグであろう。次に関心が高いのは、プロバスケットボールのNBAだろう。アイスホッケーやアメリカンフットボールはといえば、日本では地域スポーツやシーズンスポーツとしか未だ認知されていない印象がある。アメリカでのスーパーボウルの位置付けは、プロ野球の日本シリーズとサッカーの天皇杯に大相撲の優勝決定戦を足してもステータスが届かない。さらに夏の甲子園の決勝戦を加えねば、これにかける思いや熱気、そして経済効果の説明さえ出来そうにない。

 

その昔、スーパーボウルで伝説になっている話がある。

長く低迷していたチームがあった。地域の人々には、贔屓の引き倒しで人気があったが、プレーオフの進出や地区優勝も夢のまた夢という感じだった。

そこに、請われて名監督がチームに就任した。

経験豊かで、実績豊富な名監督に率いられてチームは変貌する。

まず、監督の指示どおりにやっていれば、成績は上向くんだとチーム全員は信じるようになった。前年度の地区チャンピオンやリーグチャンピオンの背中が見えた時も焦らず、ただただ監督の指示通りに従った。

最初は、夢にしか思えなかったものが、いつしか現実的な目標に変わっていった。なにが、このチームを変えたのか。それは、このチームがスーパーボウルの全米NO1決定戦に臨んだ時、監督がロッカールームで発した檄に答えがあった。

 

“今日まで、辛かっただろうが、よくぞついてきてくれた。ありがとう。”

 

“今日、此処で勝つ事は、これまでのどんな試合よりも困難なはずだ。”

 

“ただ、君達は、忘れてはならないことがたくさんある。長く低迷したチームを愛し支えてくれた多くのファン達。不治の病に斃れ、必死に生きようとチームに願いを託す人達。事業に失敗し、あるいは仕事をなくし、それでも困難に立ち向かう勇気を奮い立たそうとする人々たち。君達は、今日、倒れた人々から再び立ち上がる勇気を求められている。君達は、負けてよいのか。愛する人のために勝とう。君達は、多くの人の希望なのだから。いいか、死んでも勝て。愛する人のために勝つんだ!”と。

 

チームメイトは皆、こみ上げる熱い涙を流しながら、ピッチに走った。

 

“MOTIVATION”~モティベーション。日本語で動機付けと訳される。モチーフとアクションの合成語。人は、期待を心に描けた時、無尽蔵の情熱によって、

内燃機関が動きはじめる。最も尊い人とは、そのエンジンに種火を点ける人。

 

Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark

« »