平賀源内先生発案のあれ

生活

 今年の夏の土用の入りは、7月22日であった。土用は、夏ばかりが目立つが、ちゃんと春秋冬にもある。理由は、以前も書いたので簡単におさらいしておこう。東洋には、陰陽五行説という思想があり、宇宙の構成五大要素を木火土金水だとしている。五大要素は、それぞれ木は、春で青と東、火は、夏で赤と南、金は、秋で白と西、水は、冬で黒と北という具合に季節や色と方位をあてがわれた。土は、本来色でいえば黄で皇帝の色、そして定位置は中央なのだが、土のために、春夏秋冬の季節ごとにそれぞれ終わりから18日間を割いてあてがい土の用、つまり土用としたのである。立秋までは、ご利益がありそうである。

さて、土用のことだが、古来からの暦によると地軸がずれたり、地盤が緩むので、建設や地鎮祭などを行うべきではないとされてきた。事実、土用に地震が起きたことをあげれば枚挙に暇が無い。要するに。土用は、天変地異が起こりやすい。夏の土用波とて、地軸のぶれが波を大きく増幅させているに違いない。酷暑の土用の丑の日に、ウナギをたべると夏ばてしないと言い出したのは、エレキテルの平賀源内先生である。かように伺うとそのような気がしてくるが、

しっかりとした根拠があるのではなくて、ウナギ屋の親父に頼まれて書いた広告文案との説がある。さすがに源内先生である。風雪に耐えて、今日まで残る名コピーである。著作権使用料を支払うとすれば、天文学的な金額に上るに違いない。

そのウナギがご存知のとおりにピンチである。ご存知のとおり、うなぎはシラス(幼魚)をとって養殖するのが一般的であって、生態はほとんど解明されず、ごく最近、日本の研究者チームが、マリワナ海溝の某所で、日本うなぎの産卵場と特定したばかりである。生態が、わからないままうなぎの消費が拡大し、うなぎの消費は、生産一方であった中国の消費まで喚起してしまい。シラスの調達は、欧州産が一般的となった。今度は、その欧州産うなぎのシラスの輸出にストップがかかった。水産資源も枯渇を危惧するが為の処置である。シラスが出荷されなくなっても、うなぎの出荷前の2年齢と1年齢のうなぎが養殖されているので影響が出るのは、2年後だとお偉方は説明している。このままでは、まちがいなく食することができ無くなるのであろう。ひつまぶし、真蒸し、蒲焼、白焼きの筏が食することができなくなるのは、実に耐え難い。気取った店にゆくと、座敷に上がってから捌いて蒸す。そして、じっくりと焼きに入る。散々にひもじい思いをしてからありつける。

鉱業資源が、ほとんど無くて、国土が狭くて、人口は減少する一方。さらに、水産資源まで枯渇すれば、どうなるのだろう。いっそ、手に入らない資源を渇望するより、明るく食習慣を変えてみようか。でも、うなぎは食したい。

ウナギばかりか、今度はクロマグロも危ないという。日本人は業が深い。

Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark

« »