昆虫は、未来の良質な食料

生活

 先ごろ、国連食料農業機関(FAO)より発表された報道を見て、かつて

パプア・ニューギニアから国際協力分野で要請を受けたことを思い出した。

まずFAOの報告に注目したい。要旨は、以下の通りである。

甲虫や芋虫、ハチなどの昆虫は、欧米の消費者が「気持ち悪さ」さえ克服できれば、世界中で環境に優しい食料源として活用できるかもしれない。というものである。



エバ・ミューラーFAO森林経済局長によれば、「昆虫を食べよう」について

「昆虫は豊富に存在し、貴重なタンパク源でありミネラル源なのです。世界人口の3分の1の20億人が、すでに昆虫を食べていますと。

(昆虫は、どこでも見つかり、短期間で繁殖し、高い成長率と飼料転換効率を誇り、環境に負荷が低いとされている)



前出のパプア・ニューギニアからの依頼だったのだが、日本のバイオ技術等

を駆使して、短期間の巨大化する養殖昆虫を未来のタンパク源のために開発する協力をしてほしいとの申し入れだった。

小生の知る限り、芋虫類は食料として、いたるところで重宝されている。

南方ばかりでなく、中国の東北地方も蛋白源として大きい種類の芋虫を大切にしてきている。



日本でも、イナゴの佃煮や蜂の子などは、山間地域の伝統的なタンパク源である。みやげ物店で気軽に買い求める人も多いことだろう。

蜂の子でも、わざわざ滋養があるということで、スズメバチの巣を襲う専門業者もいるようで、命を懸けて手に入れる味とはいったいどういうものかと関心がある。



さて、短期間に育つ昆虫についてだが、前出の報告に補足がある。

水分を除いた100グラム当たりの鉄分は牛が6ミリグラムなのに対し、イナゴ・バッタ類は8~20ミリグラムに上る。昆虫肉1キログラムを生産するのに2キログラムの飼料が必要なのに対し、牛肉1キログラムを生産するには8キログラムもの飼料が必要と。

世界的に畜産が盛んになり、途上国では穀物が人の口に入りにくくなり、その穀物を家畜が口に入れて、やがて家畜の肉が先進国新興国の人の口に入るということがおきている。食料問題は、根が深く太い問題である。

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