男の条件! 結婚するなら、家か車

生活

 結婚する男の条件というか、半ば義務化されているのが、マイホームあるいは自家用車の購入である。マイホームは理解できるが、自家用車は結婚条件としていささか理解し難い部分もあるのではないだろうか。しかし、これは中国文化で欠かせないポイントになっている「面子」の中心に触れている。自動車はその最たるものの一つである。

小企業を営んでいる知人の家賃は毎月3万円ほどなのだが、500万円ほどのアウディを乗り回している。日本では真っ先に車を売り、それを経費にまわせとの罵声が浴びせられるかもしれないが、そのことで文句を言う社員は少ない。中国では面子に対して意識、いや遺伝子レベルから違う捉え方をする。高級車を見せびらかすというよりは、その車が自分自身そのものだと解釈するのである。だから、先方に接待する時も良い車で迎えに上がることは、私の核に触れてくださいというくらいの感覚だ。

日本のビジネスで人を紹介してもらう時、大概は先方の年収、規模、人脈といった実務範囲の把握が大事になっているが、中国では何の車に乗っているかといった情報がかなり早く段階でやり取りされる。大事なクライアントとの対面時では、自分に自家用車が無いか、所有していても高級車ではない場合、わざわざ友達、あるいは専門のレンタカーに連絡をとり、借りるのである。商談が進めば進むほど財布も寂しくなっていくが、重要なのは商談そのものより、自分の面子を相手に感じてもらえたかなのである。結婚でも同様の理論が働き、マイホームや自家用車の所有は、その結婚がいかに自身にとって重要で幸せなものかを誇示できる唯物である。これは見栄ではなく、義務だというのだから、中国の面子に対する凄まじさが並々ならぬことが分かる。

中国中央政府に友人がいたら聞いてみていただきたい。国を動かす原動力は何か?と。きっとその答えは面子が何なのかを教えてくれるはずである。



北京男人

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